・・・一八七〇年の普仏戦争と、翌年三月十八日に起ったパリ・コンミューンとその悲劇的な、然し名誉ある結末などは、歴史上有名なバクーニンとマルクスとの対立分離をもたらした。激しい国際情勢の変化と、ますます客観的に現実を洞察するマルクスの理論とは、社会・・・ 宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
・・・ 巴里コンミューンの記念祭の夜、ルイコフの名によるクラブへ行ったときも、クラブの入口にいくたりも主に青年がかたまって、来る者ごとに訊いていた。特別な催しがあるときモスクワのクラブでは入場券がいるのだ。 車寄から劇場そっくりにいくつも・・・ 宮本百合子 「三月八日は女の日だ」
・・・「パリ・コンミューンは、あれでも二月と二日続いた。が、ボルシェヴィキーの政府は三日もちゃしない。やらせて見るのもよかろう。そして、今わいわいいってる民衆自身が、ボルシェヴィキーには政府を組織する実力なんぞないことを知るのもよかろうさ!」・・・ 宮本百合子 「スモーリヌイに翻る赤旗」
・・・詩は、多くパリ・コンミューン、ソヴェト同盟の「十月」その後の社会主義建設、朝鮮、中国の同志についてうたった。小説に橋本英吉の「市街戦」、村山知義の短篇小説、報告的旅行記として勝本清一郎の「赤色戦線をゆく」、中條百合子のソヴェト同盟に関する種・・・ 宮本百合子 「プロレタリア文学における国際的主題について」
出典:青空文庫