・・・男性への爆弾というとき、我々若きジェネレーションは、女から女独特の爆発力を加えて装填した爆弾を男に只ぶつけるのではなくて、男にそれを確かと受とめさせ、とって直して、男と女との踵に重い今日の社会的羈絆から諸共に解放されようとする、その役に立て・・・ 宮本百合子 「昨今の話題を」
・・・は、考えてみれば、白鳥のなぐさみにつけられた題ばかりでなく、日本のきょうの文学に、むしろ、文学の若いジェネレーションに大きいかかわりをもっている。十数年にわたった過去の戦争の年々、人間性をさかむけにする破壊的な戦争強行の現実のなかで、一年一・・・ 宮本百合子 「「下じき」の問題」
・・・ 児童教育の理想を話される時など、人性の尊厳、微妙さの感歎、セコンド・ジェネレーションに対する健全な期待の心などが、流露した。先生の話を伺っているうちに、若いものは、生活を愛し、価値を高め、積極道に活きずに居られないような、光明、希望、・・・ 宮本百合子 「弟子の心」
・・・ 世界の十九世紀という時のうちに日本のその時代をおいて観察しようとする大きい規模・感覚、並に新しいジェネレーションに対して古いものが本質的にただ古いだけではないのだぞというところを押し出さずにはいられぬ藤村自身としての心持を感じ、その点・・・ 宮本百合子 「「夜明け前」についての私信」
出典:青空文庫