《Stendhal syndrome》美術的・文化的価値の高い芸術作品を鑑賞した人が動悸・めまい・失神・錯乱・幻覚などの症状を呈する心因性の疾患。フランスの作家スタンダールは、1817年にフィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂を訪ね、ジョットのフレスコ画を見た際に、至福感とともに激しい動悸に見舞われ卒倒しそうになった経験を著書「イタリア紀行」に記しているが、フィレンツェを訪ねる観光客に同様の症状が多く見られることから、1979年にイタリアの心理学者が命名した。スタンダールシンドローム。
[補説]原因は
解明されていないが、
壁画や天井画などを
鑑賞するために長時間首を反らせることで
頸部の
動脈が
圧迫され、脳への
血流が一時的に
阻害されるために起こるとも考えられている。→
美容院脳卒中症候群