低出力のレーザーから高強度の超短パルスレーザーを得る手法。通常、レーザーの出力を高めるには光増幅器が用いられるが、限界出力があるため、その上限を超えて増幅することはできない。そこで、低出力の短いパルス幅のレーザーを回折格子などで引き伸ばして光増幅器で増幅し、ふたたび回折格子でパルス幅を圧縮することで、限界出力の1万倍を超える強度をもつ短パルスのレーザーを出力することが可能となる。CPA(chirped pulse amplification)。
[補説]1985年、フランスのG=ムル、カナダのD=ストリックランドが開発。同業績により、2018年に
ノーベル物理学賞を
受賞した。