・・・欧洲文明に於けるスカンディナヴィヤのような、又は北米の文明に於けるニュー・イングランドのような役目を果たすことが出来ていたかも知れない。然しそれは歴代の為政者の中央政府に阿附するような施設によって全く踏みにじられてしまった。而して現在の北海・・・ 有島武郎 「北海道に就いての印象」
・・・ しかし蝗やフラミンゴーに限らず、ゼブラでもニューでも、インパラでもジラフでもみんな群れをなして棲息している。アフリカでは食うことの不自由はないであろうからやはり生命の敵に対する防衛の便宜から自然に集団生活に慣らされたのか、それとも生殖・・・ 寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
・・・ ゴルフ場からニューグランドへの、清流に沿うてゆるやかにうねり行く山腹の道路は、どこか日本ばなれのした景色である。樺や栃や厚朴や板谷などの健やかな大木のこんもり茂った下道を、歩いている人影も自動車の往来もまれである。自転車に乗った御用聞・・・ 寺田寅彦 「軽井沢」
・・・observations which were being regularly made from the earlier dates were established on an entirely new status under his・・・ 寺田寅彦 「PROFESSOR TAKEMATU OKADA」
・・・「拙が腕をニューと出している所へ古褌を懸けやした――随分臭うげしたよ――……」「狸の癖にいやに贅沢を云うぜ」「肥桶を台にしてぶらりと下がる途端拙はわざと腕をぐにゃりと卸ろしてやりやしたので作蔵君は首を縊り損ってまごまごしておりや・・・ 夏目漱石 「琴のそら音」
・・・ 二十五日 “Victory day” for New York City. 静かな Whittier で午後会い、Drive と B'way を沢山歩いて、チョプスイに行く。又帰いてかえる。 二十六日 幸福な・・・ 宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
・・・ スパルタ以来最も台所から解放された市民はモスクと New York に発見されるであろう。最後にして最大の問題はこの社会的釜から体内に送られる不用なるバイキンを如何にして撲滅するかという点だ。 ○ 薄緑・・・ 宮本百合子 「一九二九年一月――二月」
・・・ see. New Y. Times. Sep. 15, 1923 Anton Lang と云う男 キリストに似たような顔と体、とくに肩つきに似て居ると云うので Passion Play のクリスになる。 その顔の類似が精神に及ぼす・・・ 宮本百合子 「一九二三年夏」
・・・ イムベルのところ フランスの色調、トミスという犬、 ジェリンスキー、構成派のクリチク アメリカに行きたい アメリカの New インテリゲンチャの好奇心。動、強さ、新しき文学 彼等の生活力、テ・・・ 宮本百合子 「一九二七年八月より」
・・・「虚栄の市」「ペンデニス」「ニューコム一家」などで当時上流を占めた投資家貴族の生活を辛辣に描き出したのもこの時代であった。ロシヤではツルゲーネフが「猟人日記」からひきつづき、その時代の若いロシヤの青年男女の姿を「その前夜」「処女地」などに描・・・ 宮本百合子 「フロレンス・ナイチンゲールの生涯」
出典:青空文庫