負のエントロピー(negative entropy )を表す造語。フランスの物理学者L=ブリュアンが考案。生命現象が、一見、エントロピー増大の法則(熱力学の第二法則)に逆らって、エントロピーが低い秩序だった状態を保つことを意味する。物理学者シュレーディンガーが自著「生命とは何か」において、生物が外界から負のエントロピーを取り入れるという観点を初めて導入した。
[補説]外界の系を含めて考えると、生物が
代謝を通じて熱や
物質を
放出するため、系全体でエントロピーは
増加し、熱力学の
法則と
矛盾しない。