・・・ 読者大衆を捕えるだけ強い魅力をもったプロレタリア作品の新しいものが出ないことは、ソヴェトの民衆の旺盛な読書慾の上に、一時的にではあったが別なバチルスをはびこらせる結果になった。例えば、若いコムソモールの全生活が、すぐれたプロレタリア作・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・それから風呂へ入るとき、風呂桶のフチや洗桶やをよくよく気をつけ、穢らしいバチルスを目になど入れぬよう、本当に気をおつけになって下さい。私はあなたについては下らぬ心配を一つもせず安心しているのですが、そして、私はよく仕事をして丈夫で、私の周囲・・・ 宮本百合子 「獄中への手紙」
・・・口の中には沢山のバチルスをもっているというようなことは子供の時から教えられて居る、そういうスローガンが衛生教育の一つの定規になっている位だ。 * 共産青年団員は握手はしない。ピオニェルも握手しない。それで先ず・・・ 宮本百合子 「ソヴェトに於ける「恋愛の自由」に就て」
・・・清潔な社会主義社会にとって有毒な官僚主義、俗人趣味のバチルスとしてのプリスィプキンは仮死状態で発見されたがそれをどう処理するか。やっぱり全СССРのラジオの決議で活きかえらすことになり、珍動物として厳重な檻の中で試育され、マスクをかけた一九・・・ 宮本百合子 「ソヴェトの芝居」
・・・口の中には沢山のバチルスをもっているというようなことは子供の時から教えられている。そういうスローガンが衛生教育の一つの定規になっている位だ。 青年共産主義同盟員は握手はしない。ピオニェールも握手しない。それで先ず第一に来ることは、恋愛の・・・ 宮本百合子 「ソヴェト・ロシアの素顔」
・・・結婚、家庭生活の中にある何のバチルスが、その結合に入った男女を傷けるかという拡大された視野へ、この意味深い懐疑を展開させてはいないのである。 女が結婚するとわるくなるということが一面の事実であるとして、その理由となる諸事情は微妙であるが・・・ 宮本百合子 「歴史の落穂」
出典:青空文庫