バーゼルごうい【バーゼル合意】
《Basel accord》バーゼル銀行監督委員会が公表する、国際業務を行う銀行の自己資本比率や資金の流動性に関する統一基準。バーゼル規制。 [補説]バーゼル銀行監督委員会の事務局が国際決済銀行(BIS (ビス) )に置かれていることから、BIS規制ともよばれる。
バーゼルじょうやく【バーゼル条約】
《Basel Convention》1989年3月、ユネップ(国連環境計画)がスイスのバーゼルで採択した、有害廃棄物の国際移動を規制する条約。1992年5月発効。日本は平成4年(1992)に批准。対象物質は、PCBや水銀をはじめとする47品目。国際移動は、輸出国に処理する技術がない場合か、相手国で再生利用される場合に限って認められ、両国政府の許可が必要となる。正式名称は「有害廃棄物の越境移動及びその処分の管理に関するバーゼル条約」。→バーゼル法
バーゼルびじゅつかん【バーゼル美術館】
《Kunstmuseum Basel》スイスのバーゼルにある市立美術館。豪商アマーバッハ家の収集品を市が購入したもので、1671年開館。ホルバインをはじめとするドイツ画家の作品を多数所蔵する。
バーゼルほう【バーゼル法】
《「特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律」の通称》特定の有害廃棄物などの輸出・輸入・運搬・処分などを規制する法律。有害な廃棄物の国境を越える移動や処分の規制に関するバーゼル条約などを国内で適切に実施するために制定された。平成5年(1993)12月施行。
バーゼルいいんかい【バーゼル委員会】
「バーゼル銀行監督委員会」の略称。
バーゼルきせい【バーゼル規制】
⇒バーゼル合意
バーゼルぎんこうかんとくいいんかい【バーゼル銀行監督委員会】
国際業務を行う銀行に対する監督基準を協議・策定する機関。1975年のG10諸国中央銀行総裁会議で設立。G20を中心とする主要国の中央銀行および銀行監督当局により構成される。バーゼルにある国際決済銀行(BIS)に事務局を置く。バーゼル委員会。BCBS(Basel Committee on Banking Supervision)。
バーゼルスリー【Basel three】
2010年にバーゼル銀行監督委員会が公表した、国際業務を行う銀行の自己資本に関する規制。2004年のバーゼル2を強化したもので、自己資本比率規制を厳格化するとともに、流動性の高い資産を確保し、過度なリスクの引き受けを抑制するための規制が新たに導入された。
バーゼルツー【Basel two】
バーゼル1(国際業務を行う銀行の自己資本比率に関する規制)を改定したもの。2004年にバーゼル銀行監督委員会が公表。金融取引の多様化・複雑化に対応するため、リスクアセットの計測方法が精緻化された。→バーゼル3
バーゼルワン【Basel one】
1988年にバーゼル銀行監督委員会で合意された、銀行の自己資本比率に関する規制。国際業務を行う銀行に対し、リスクアセットに対して8パーセント以上の自己資本を保有することを求めた。→バーゼル2