パナマうんが【パナマ運河】
パナマ地峡を貫き、太平洋と大西洋とをつなぐ閘門 (こうもん) 式運河。長さ82キロ。1881年フランス人レセップスにより起工。1914年米国が完成し、運営権および両岸地帯の永久租借権を得たが、1977年パナマと米国が新条約を締結、1999年末にパナマに返還された。
パナマそう【パナマ草】
パナマソウ科の多年草。葉はヤシに似て、円形で手のひら状に四つに裂け、各裂片がさらに細かく裂けており、2〜3メートルの長い柄をもつ。雄花と雌花とが集まった太い穂をつける。葉をパナマ帽などの編み物細工の材料とする。ペルーなどの原産。
パナマちきょう【パナマ地峡】
南北アメリカ大陸の結び目にある地峡。最狭部をパナマ運河が横断する。
パナマぼう【パナマ帽】
中南米に産するパナマソウの若葉を細く裂いて白くさらし、それを編んだ夏の日よけ帽。《季 夏》
パナマびょう【パナマ病】
1950年代に南米パナマで確認され、世界中に広まったバナナの病気。つる割れ病の一種。フザリウム属の真菌が根から侵入し、導管を通って広がる。感染した株は維管束が破壊され、立ち枯れを起こす。当時、バナナ栽培の主流だったグロスミッチェル種は壊滅的な被害を受け、パナマ病に耐性のあるキャベンディッシュ種が広く栽培されるようになった。→新パナマ病
パナマぶんしょ【パナマ文書】
オフショア金融センターでの会社設立支援などを行うパナマの法律事務所から流出した内部文書。1150万件以上におよぶ膨大な顧客情報で、2016年に国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)によって一部が公表され、世界各国の富裕層や大企業がタックスヘイブンを利用して節税を行っている実態が明らかにされた。→パラダイス文書
パナマだいせいどう【パナマ大聖堂】
《Catedral metropolitana de Panamá》パナマの首都パナマにある大聖堂。旧市街のカスコビエホ地区に位置し、独立広場に面する。16世紀初頭の教会に起源し、17世紀末から18世紀末にかけて建造。英国の海賊ヘンリー=モーガンが破壊したパナマビエホの旧大聖堂から移設された三つの鐘が残っている。1997年、世界遺産(文化遺産)に登録。2003年、「パナマビエホとパナマ歴史地区」の名称で拡張登録された。
パナマビエホ【Panamá Viejo】
パナマの首都パナマの郊外にある遺跡。1519年にスペインが建設した太平洋岸で最初の植民都市があったが、英国の海賊ヘンリー=モーガンに破壊され、廃墟となった。現在は教会や住居の遺構の一部が見られる。1997年、世界遺産(文化遺産)に登録。2003年、「パナマビエホとパナマ歴史地区」の名称で拡張登録された。