パン粉(パンこ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・クヅネツォフは、対岸の、北の村に住んでいる富農だ。パン粉を買い占めたり、チーズを買い占めたり、そして、それを労働者に高くで売りつける。そんなことを常習のようにやっている男だ。みんなに毛ぎらいされていた。「へへ、自分で持って行くがええや」・・・
黒島伝治
「国境」
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・・・それでギンは、そのあくる日は、パン粉の、こねたばかりで焼かないままのをもって、まだ日も出ない先に、いそいで湖水へ出かけました。 そのうちに日が山の上へ出て、だんだんに空へ上っていきました。ギンはそれからお午じぶんまで、じっと岸にまってい・・・
鈴木三重吉
「湖水の女」
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