・・・松本治一郎氏の天皇制に対するたたかいとパージがよくその消息を告げている。 今日の大学は、どのようなアカデミアであり、アカデミズムをもっているだろうか。ことあたらしく観察するまでもなく、大学法案に関する問題、レッド・パージに対する各大学の・・・ 宮本百合子 「新しいアカデミアを」
・・・を放言して、パージにかかわらず事大主義の政治的発言にまで立ち至っている林房雄の考え方は、一九三七年彼が官吏・軍人・実業家の関心事、すなわち侵略と搾取への情熱を文学の中心課題とすべきであるといった本質と、なんらちがったものでないことを知ること・・・ 宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」
・・・財界の特需景気と警察予備隊景気、戦争気分をそそるレッド・パージとそれに対蹠する戦犯一万九百人の解放。われわれ日本の人民は、事実をどう語っていいのか、不安におかれはじめた。 平和の問題こそ、いまの日本の運命にとって、中心課題である。みんな・・・ 宮本百合子 「戦争はわたしたちからすべてを奪う」
・・・レッドパージで全国の学生がたたかっていた十月 一万九百人の戦争協力者が解除された。○十一月号の「人間」 座談会 「笑いと喜劇と現代風俗と」 岩田豊雄「海軍」 獅子文六――このひとは「自由学校」┐ 辰野・・・ 宮本百合子 「東大での話の原稿」
・・・そしていま、日本から理性の存在そのものをつみ取ろうとするレッド・パージに対する反対。一つとして、われわれすべて、良心と理性あるものの要求でないものはなかった。それだからこそ学生の運動の列伍の周囲には、常に労働者階級をはじめ、あらゆる人々のも・・・ 宮本百合子 「若き僚友に」
出典:青空文庫