《ripは英語で「引き裂く」の意》宇宙終焉 (しゅうえん) のシナリオの一つ。ビッグバン以降、宇宙は膨張を続けているが、その平均密度がある臨界密度より小さい開いた宇宙の場合、永遠に膨張を続ける。2003年から行われた宇宙背景放射の詳細な観測から、宇宙全体のエネルギーのうち、宇宙の加速膨張を引き起こす暗黒エネルギーは約73パーセントを占めると見積もられている。膨張が加速を続けると、やがて重力で束縛された銀河系や惑星系は崩壊し、さらに原子や原子核を形作るクーロン力や核力も上回り、ばらばらになった素粒子が飛び交う宇宙となる。その最終的な状態をいう。→ビッグフリーズ →ビッグクランチ