フランドルがくは【フランドル楽派】
15〜16世紀、フランドル地方を中心に栄えたルネサンス期の代表的音楽流派。オケゲム・ジョスカン=デ=プレなどの作曲家がおり、声楽曲を中心に精緻 (せいち) な多声音楽(ポリフォニー)が生み出された。ネーデルラント楽派。
フランドルは【フランドル派】
フランドル地方で栄えた美術の流派。特に絵画が重要で、15世紀初頭以降、精妙な写実のもとに北方ルネサンス絵画を展開。17世紀にはバロックの豪華豊麗な絵画を生み出した。ファン=アイク兄弟・ブリューゲル・ルーベンスなどが代表的。
フランドルのうほう【フランドル農法】
《フランドル地方で発達したところから》中世ヨーロッパの農業形態。三圃式農業の休閑地に飼料作物を栽培して牧畜に利用する。
フランドルはくじょう【フランドル伯城】
《Gravensteen》ベルギー北西部の都市ヘントにある城。レイエ川沿いに位置する。9世紀に築かれた要塞に起源し、12世紀に十字軍に参加したフランドル伯フィリップ=ダルザスにより建造。周囲を濠 (ほり) で囲まれた堅固な城だったが、14世紀には軍事上の役割を失った。現在は博物館になっており、拷問器具や武器などを展示する。