ブラックホールおんど【ブラックホール温度】
1974年に英国の物理学者S=ホーキングが提唱した、ブラックホールからの熱的な放射(ホーキング放射)に対応する温度。放射の絶対温度Tは、ブラックホールの質量Mに反比例するため、ブラックホールが放射によって質量を減らすと、温度が上昇する。
ブラックホールシャドー【black hole shadow】
ブラックホールを撮影して得られる、写像中央の暗い部分。ブラックホール近くを通過する光は重力によってねじ曲げられリング状に写るが、事象の地平線は光を逃さないため、その部分は暗く写る。2019年4月にイベントホライズンテレスコープが初めて撮影に成功。一般相対性理論で予想されていた通りの像が得られた。ブラックホールの影。
ブラックホールのかげ【ブラックホールの影】
⇒ブラックホールシャドー
ブラックソックスじけん【ブラックソックス事件】
《Black Sox Scandal》米国メジャーリーグで起きた八百長事件。1919年のワールドシリーズで、シカゴ‐ホワイトソックスの選手8名が、八百長への関与により刑事告訴され球界から永久追放された。→アンラッキーエイト
ブラックハット【black hat】
悪玉。悪党。「—ハッカー」⇔ホワイトハット。 [補説]西部劇などで、悪役が黒い帽子をかぶったことから。
ブラックハットエスイーオー【ブラックハットSEO】
《black hat SEO》SEOを悪用し、不当な手段を用いて特定のウェブサイトを検索結果の上位に表示させる行為。⇔ホワイトハットSEO。
ブラックすいそ【ブラック水素】
水素の生成方法による分類の一つ。化石燃料の石炭を改質して得られる。グレー水素に比べて、生成時の二酸化炭素排出量が多い。
ブラックホールアプローチ【black hole approach】
⇒ブラックホール現象2
ブラックホールげんしょう【ブラックホール現象】
1 日中、車がトンネルに接近する際に、入口が黒い穴のように見え、進入してからしばらくの間、内部の状況を視認できない状態。出口が見通せない長いトンネルで、内部の照明が不十分な場合に起こる。運転者が不安に感じて急減速し、追突事故や渋滞の原因となることがある。 2 航空機が夜間に着陸する際に、操縦士が実際よりも高い高度にいると錯覚し、機体の高度を下げすぎてしまう現象。空間識失調の一つ。滑走路と機体の間に、視覚的な手がかりのない、真っ暗な空間が広がっている場合などに起こりやすい。ブラックホールアプローチ。 3 出生率の低い大都市に、地方から若者世代が流入し、地方から若者世代が消えてしまうこと。地方に比べて結婚・出産・育児のしにくい都市に若年人口が集中することで、国全体の人口減少が加速するとされる。→極点社会 4 インターネットでデータを転送する際に、伝送経路上にある特定のルーターで、データが消失する現象。MTUを超えるパケットを破棄し、そのことを送信元に通知しないルーターが原因。→ブラックホールルーター
ブラックカーボン【black carbon】
大気中を浮遊する黒色の微小粒子(エーロゾル)。化石燃料の不完全燃焼や自動車の排気ガスなどによって生じる。ふつうのエーロゾルは太陽光を散乱するが、ブラックカーボンは太陽光を吸収する性質があり、地球温暖化の原因となると考えられている。元素状炭素。BC。