《Preah Vihear》カンボジア北端にあるクメール王朝時代の石造寺院の遺跡。タイとの国境にあるダンレック山地の北斜面に位置する。9世紀末、ヤショーバルマン1世によりヒンズー教寺院として建立され、のちに仏教寺院となった。タイ領ではプラサートプラウィハーンとよばれ、カオプラウィハーン国立公園に指定。2008年に世界遺産(文化遺産)に登録。
[補説]第二次大戦中からタイとカンボジアが同寺院を含む
地域の領有権を争い、2008年と2011年に両国の間で遺跡の
帰属をめぐって武力衝突が起こった。2013年、
国際司法裁判所がカンボジア領と
認定した。