ベネチアきゅうでん【ベネチア宮殿】
《Palazzo Venezia》イタリアの首都ローマにある初期ルネサンス様式の宮殿。ベネチア広場に面する。15世紀半ば、後にローマ教皇パウルス2世となる枢機卿 (すうききょう) ピエトロ=バルボの館として建造。現名称は、16世紀半ばから18世紀末までベネチア共和国の大使館として使用されたことにちなむ。第二次大戦中、ムッソリーニが執務室を置き、バルコニーから広場の民衆に演説したことでも知られる。現在はルネサンス期を中心とする陶磁器、彫刻、タペストリー、武具などを展示する博物館、および図書館になっている。
ベネチアこくさいえいがさい【ベネチア国際映画祭】
イタリアの都市ベネチアで、毎年8月末から9月初めごろに開催される国際映画祭。1932年のベネチアビエンナーレに映画部門として設けられたものに始まる。最優秀作品に金獅子賞、最優秀監督には銀獅子賞が与えられる。カンヌ・ベルリンとともに世界三大映画祭とされる。 [補説]ベネチア国際映画祭で最高賞(金獅子賞)を受賞した日本映画受賞年受賞作品監督名1951年「羅生門」黒沢明1958年「無法松の一生」稲垣浩1997年「HANA−BI」北野武
ベネチアは【ベネチア派】
ベネチアで栄えた美術の流派。特にルネサンス期および18世紀に、豊かな色彩と光の表現により感覚的、官能的な美を追求した画家たちをさすことが多い。ルネサンス期ではベリーニ父子・ジョルジョーネ・ティツィアーノ・ティントレット・ベロネーゼ・カルパッチョ、18世紀ではティエポロ・カナレットなどが代表的画家。
ベネチアビエンナーレ【(イタリア)Biennale di Venezia】
イタリアの都市ベネチアで、2年に一度開催される国際的な美術展覧会。第1回は1895年で、以降は奇数年に開かれている。現代美術・建築・音楽・演劇などの部門があり、優れた芸術家や国別のパビリオンには金獅子賞が与えられる。→ビエンナーレ
ベネチアひろば【ベネチア広場】
《Piazza Venezia》イタリアの首都ローマの中心部にある広場。ベネチア宮殿とビットリオ=エマヌエレ二世記念堂に面する。コルソ通り、フォリインペリアーリ通り、プレビシート通りが接続するロータリーになっている。
ベネチアえいがさい【ベネチア映画祭】
⇒ベネチア国際映画祭