・・・ration of Japanese meteorologists that they have here undertaken to compile the present Anniversary Volume and to devote・・・ 寺田寅彦 「PROFESSOR TAKEMATU OKADA」
・・・文芸映画としてのよりどころは、後半にあったと思うが、後半での妻の演技的迫力がもう一つ足りなかったので、誠意はあるにかかわらず心理的な動きのボリュームが減った。 この頃は不自由でソヴェトの映画をなかなか見ることができなくなった。現代、あっ・・・ 宮本百合子 「映画の恋愛」
・・・実に大革命末期からナポレオン時代、つづいて第二帝政時代と三代に亙っての大陰謀家たるボリュームが髣髴とし、湯気を立てている。 現代欧州作家の誰が、二十世紀の怪物であったヒットラーとその一味徒党を、描くだろう。・・・ 宮本百合子 「バルザックについてのノート」
・・・さまざまに向きをかえ周囲を描いていじって来た江波から、作者はついに常識人である間崎とともに橋本先生につかまって逃げ去っているのであるが、ともかくあれだけの小説のボリュームを、作者が、主人公を東京へ逃がすことでしめくくっているのを、非常に面白・・・ 宮本百合子 「文学と地方性」
・・・の作者はこれまで多くの評論をかいて来ているから、この一篇の小説の遭遇するであろうめぐり合わせは、いわばこの作品一つのボリュームに適当した以上に、錯雑したものであろうという感想である。いささか身にも覚えのあることとして、私はその感想を禁じ得ず・・・ 宮本百合子 「文学における古いもの・新しいもの」
出典:青空文庫