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辞書
アヘンに含まれるアルカロイドの主成分。塩酸塩が鎮痛薬として癌 (がん) などの疼痛 (とうつう) に用いられる。連用により習慣性になりやすく、麻薬に指定。モルフィン。
出典：デジタル大辞泉（小学館）
モルヒネちゅうどく【モルヒネ中毒】
モルヒネによる麻薬中毒。一時的な大量使用では悪心 (おしん) ・嘔吐 (おうと) 、さらには昏睡 (こんすい) 状態に陥り、呼吸中枢の麻痺 (まひ) を起こして死に至る。少量の連用からしだいに増量して慢性中毒となり、不安・不眠・幻覚や手足の震えなどがみられ、摂取を中止すると禁断現象を起こす。
出典：青空文庫
･･･のロンパンを渡した。モルヒネが少量はいっているらしかった。死ぬときま･･･ 織田作之助「競馬」
･･･医者の所へ走った。「モルヒネだからたびたびの注射は危険だ」と医者は断･･･ 織田作之助「夫婦善哉」
･･･平生から用意してあるモルヒネの頓服を飲んで、朝も昼も何も喰べずに寝て･･･ 葛西善蔵「遁走」
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