ヨーロッパのバルカン半島北西部を占めた連邦共和国。14世紀からオスマン帝国の支配下にあったが、第一次大戦後の1918年、南スラブ系の多民族最初の統一国家、セルビア‐クロアチア‐スロベニア王国が成立、1929年にユーゴスラビア王国と改称。1945年に連邦人民共和国、1963年に社会主義連邦共和国となり独自の民族主義的社会主義政策を推進した。1991年から1992年にかけ、同国の解体・再編に伴いスロベニア・クロアチア・ボスニア‐ヘルツェゴビナ・マケドニア(現北マケドニア)各共和国が分離・独立し、セルビア(ボイボジナ・コソボ2自治州を含む)とモンテネグロの2共和国が新ユーゴスラビアを構成していた。2003年国名をセルビア‐モンテネグロに改称したが2006年に両国が分離して完全に解体された。