ロシアえんせい【ロシア遠征】
1812年、ナポレオン1世が大陸封鎖令に違反したロシアに対して行った遠征。モスクワを攻略したが、ロシア軍の焦土戦術に遭って退却、寒さとロシア軍・農民ゲリラの追撃により惨敗に終わった。モスクワ遠征。
ロシアかくめい【ロシア革命】
20世紀初頭のロシアに起こった一連の革命。第一次革命は、ロマノフ朝の専制支配に対する不満を背景に、1905年1月の血の日曜日事件を機として起こり、全国ゼネスト、戦艦ポチョムキンの反乱などで頂点に達したが、国会開設勅令の発布やモスクワでの武装蜂起の失敗により鎮静化した。第二次革命は、第一次大戦での敗北や社会不安から、1917年3月(ロシア暦2月)に労働者や兵士が蜂起、帝政を打倒してケレンスキーの臨時政府が成立。さらに、11月(ロシア暦10月)、レーニンの指導するボリシェビキがプロレタリア独裁を目ざして武装蜂起し、史上初の社会主義政権を樹立した。→十月革命
ロシアきょうさんとう【ロシア共産党】
⇒ソビエト共産党
ロシアご【ロシア語】
インド‐ヨーロッパ語族のスラブ語派に属する言語。スラブ語派中最大の勢力を有し、ロシア連邦を中心として周辺諸国に多くの話し手をもつ。
ロシアしゃかいみんしゅろうどうとう【ロシア社会民主労働党】
ロシアのマルクス主義政党。1898年プレハーノフらが結成したが、1903年ボリシェビキとメンシェビキの二派に分裂。レーニンの率いるボリシェビキがロシア革命を成功させ、1918年ロシア共産党と改称。
ロシアせいきょうかい【ロシア正教会】
東方正教会の中心的教会。10世紀、コンスタンチノープルからキーウに入って発展。14世紀にはその中心をモスクワに移し、東ローマ帝国がイスラムの支配下に入った16世紀以降は正教会の中心となった。ハリストス正教会。
ロシアトルコせんそう【ロシアトルコ戦争】
1877〜1878年、バルカン半島進出を目ざすロシアが、トルコ領内のキリスト教徒保護を名目に開戦し、トルコを破った戦争。露土 (ろと) 戦争。→サンステファノ条約
ロシアフォルマリズム【(ロシア)Russkiy formalizm】
1910年代から1920年代末にかけて、ロシアの文学研究者や言語研究者によって推進された文学・芸術運動。文学作品の自律性を強調し、言語表現の方法と構造の面から文学作品を解明することを目指した。構造主義・文化記号論の先駆と目さる。
ロシアもじ【ロシア文字】
キリル文字をもとに、ラテン文字(ローマ字)に近い形に単純化・合理化されて作られた文字。音素文字で、字母数33。→キリル文字
ロシアれんぽう【ロシア連邦】
中央ロシア丘陵あたりからシベリアにかけてユーラシア北部を占める連邦国。首都モスクワ。住民はスラブ系ロシア人を主とするが多くの少数民族を含み、共和国、自治管区などさまざまな構成主体からなる連邦形式をとる。1917年ソ連邦を構成する共和国の一として成立、ロシア‐ソビエト社会主義連邦共和国と称した。1991年、ソ連邦の解体により独立、改称。大ロシア。人口1億4351万(2013)。 [補説]ロシア連邦の22共和国アドゥイゲ、アルタイ、イングーシ、ウドムルト、カバルダバルカル、カラチャイチェルケス、カルムイク、カレリア、北オセチア、クリム、コミ、サハ、ダゲスタン、タタールスタン、チェチェン、チュバシ、トゥバ、ハカシア、バシコルトスタン、ブリヤート、マリエル、モルドビア