ローマしんわ【ローマ神話】
古代ローマ人がみずからの神々を、その性格に基づいてギリシャの神々と同一視して構成した神話。ゼウスとユピテル、ポセイドンとネプトゥーヌスなどの同一化がみられる。→ギリシャ神話
ローマすうじ【ローマ数字】
古代ローマで発達した数字。番号・年号の表示や時計の文字盤に用いられる。Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅹなど。時計数字。 [補説]ローマ数字一覧1Ⅰ2Ⅱ3Ⅲ4Ⅳ5Ⅴ6Ⅵ7Ⅶ8Ⅷ9Ⅸ10Ⅹ50L100C500D1000M
ローマせんげん【ローマ宣言】
《Rome Declaration on Peace and Cooperation》1991年7月7、8日に開催された北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議で採択された宣言で、NATO諸国と旧ワルシャワ条約機構諸国が協力して欧州安全保障を維持することをうたっている。
ローマだいがく【ローマ大学】
ローマにあるイタリア最大の国立大学。1303年、ボニファチウス8世により創立。ローマ‐ラ‐サピエンツァ大学。
ローマていこく【ローマ帝国】
西洋古代最大の帝国。前8世紀ごろ、ラテン人がテベレ川下流域に建てた都市国家に始まり、王政、のち共和政(前509〜前27)を経て、前27年、内乱を収拾したオクタビアヌスの即位により帝政に移行。最盛期の五賢帝時代(96〜180)その版図は最大となり、東は小アジア、西はイベリア半島、南はアフリカの地中海沿岸、北はブリテン島に及ぶ大帝国となった。2世紀末から衰退し、395年東西に分裂。東ローマ帝国は1453年まで続くが、西ローマ帝国は476年、オドアケルに滅ぼされた。学術・芸術ではギリシャの模倣の域を出なかったが、法制・軍事・土木面にすぐれ、後世に大きな影響を与えた。 [補説]帝政開始から西ローマ帝国の滅亡までを古代ローマ帝国、それ以降を中世ローマ帝国とも称する。
ローマのしちきゅう【ローマの七丘】
イタリアの首都ローマの市街地から、テベレ川東にかけて点在する七つの丘。古代ローマ時代に都市が築かれたことで知られる。アベンティーノ・エスクイリーノ・カンピドリオ・クイリナーレ・チェーリオ・パラティーノ・ビミナーレ。
ローマびじゅつ【ローマ美術】
前8世紀から後4世紀ごろまで、ローマ人が支配した地域において行われた美術。ギリシャ美術の影響を強く受けながら、実用的な公共建築、歴史的事績を表した装飾浮き彫り、肖像彫刻などに特色を示した。
ローマほう【ローマ法】
古代ローマ時代に制定された法律の総称。ローマ市民だけに適用される市民法として制定された十二表法に始まり、領土の拡大とともに万民法を形成、6世紀ユスティニアヌス帝によって集大成された。ゲルマン法とともに近代ヨーロッパ諸国法の源流となった。
ローマほうおう【ローマ法王】
教皇 (きょうこう) の俗称。
ローマほうたいぜん【ローマ法大全】
《原題、(ラテン)Corpus Iuris Civilis》東ローマ皇帝ユスティニアヌスの勅命によって、トリボニアヌスらが編纂したローマ法の集大成で、「勅法集」「学説集」「法学提要」と534年以降ユスティニアヌス帝が公布した「新勅法」の総称。