いちご-いちえ【一期一会】
一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念する意。もと茶道の心得を表した語で、どの茶会でも一生に一度のものと心得て、主客ともに誠意を尽くすべきことをいう。▽千利休の弟子宗二の『山上宗二記やまのうえそうじき』に「一期に一度の会」とあるのによる。「一期」は仏教語で、人が生まれてから死ぬまでの間の意。
- 出典
- 『茶湯一会集さとういちえしゅう』
- 句例
- 一期一会のえにし
- 用例
- 昔より、一期一会の心を旨とする直弼なおすけじゃ。今日という日は再びなく、今日の私は、明日の私では、無いのだぞ。<舟橋聖一・花の生涯>