いちもう-ふばつ【一毛不抜】
非常に物惜しみすること。
非常にけちな人、利己的な人のたとえ。
自分の毛一本も抜こうとしない意から。▽「一毛」は一本の毛。ごくわずかなもののたとえ。「一毛
いちもうも抜
ぬかず」と
訓読する。
- 出典
- 『孟子もうし』尽心じんしん上。「楊子ようしは我が為ためにするに取る。一毛を抜きて天下を利するも為なさざるなり」(楊子はひたすら自分のためにすることをその主義とし、たとえ一本の毛を抜くことによって天下に役立つようなことがあったとしてもそれをしようとしない)
- 類語
- 一毫不抜