[副]
1 相当にすぐれているさま。格段。ひとかど。「―の人間」
2 まだ未熟な者が一人前のようにふるまうさま。
「己 (おのれ) 畜生なりと思はずして―人間立てをするこそ」〈艶道通鑑・五〉
出典:青空文庫
・・・昆布岳の一角には夕方になるとまた一叢の雲が湧いて、それを目がけて・・・ 有島武郎「カインの末裔 」
・・・日本一の大原野の一角、木立の中の家疎に、幅広き街路に草生えて、牛・・・ 石川啄木「初めて見たる小樽 」
・・・尖で、繊維を掬って、一角のごとく、薄くねっとりと肉を剥がすのが、・・・ 泉鏡花「露肆 」