いっすい-せんにち【一酔千日】
非常にうまい酒のたとえ。少し飲んでひと酔いしただけで、心地よくなり千日も眠る意から。
- 出典
- 『博物志はくぶつし』一〇
- 故事
- 劉玄石りゅうげんせきという者が酒屋で非常に強い「千日酒せんにちざけ」という酒を求めた。酒屋はこの強い酒の飲酒の限度を注意するのを忘れたと、千日たったころを見はからって玄石を訪ねたが、家の者は酔って眠っているのを死んだものと思い込み、すでに葬っていた。そこで墓をあばいて棺を開けたところ、大きなあくびをして、ちょうど目をさましたという故事から。