かみがたぶんがく【上方文学】
江戸時代文学の一区分。元禄期(1688〜1704)を頂点として京坂で行われた町人文学。生命力にあふれた文学で、井原西鶴の浮世草子、近松門左衛門らの浄瑠璃、松尾芭蕉らの俳諧などがその代表。→江戸文学
かみがたまい【上方舞】
京坂に起こり、発達した舞踊のこと。能の舞を源とし、静かで跳躍が少なく、地歌を伴奏とするものが多い。→京舞 →地歌舞
かみがたもの【上方者】
上方に生まれ、住む人。上方出身の人。
かみがたらくご【上方落語】
上方を中心に発達した落語。江戸中期の露の五郎兵衛と米沢彦八を祖とする。見台 (けんだい) を前へ置き、張り扇と小拍子を鳴らし、時には囃子 (はやし) や鳴り物も入れる。大阪落語。上方咄 (かみがたばなし) 。
かみがたりょうり【上方料理】
乾物・野菜・豆腐・湯葉・麩 (ふ) ・白身の魚などを材料とする京都の料理。魚介類を多く用いる大阪の料理を含めていうこともある。薄口醤油とだしで調味し、味噌は白味噌を用いる。