三味線を高低2音で合奏するとき、高音を奏する三味線。また、その奏者。三味線に枷 (かせ) をかけて振動する弦の長さを短くし、低音のほう(本手 (ほんて) )より完全4度、または完全5度高く調律する。
出典:青空文庫
・・・青侍は、年相応な上調子なもの言いをして、下唇を舐めながら、きょろき・・・ 芥川竜之介「運 」
・・・中が、「旦那、」 と上調子の尻上りに云って、坐りもやらず莞爾と笑い・・・ 泉鏡花「縁結び 」
・・・調和な下司な女の軽い上調子が虫唾が走るほど堪らなく不愉快だった。 ・・・ 内田魯庵「二葉亭余談 」