1 心の奥深く思っていること。心底。本心。
2 心に隠しているたくらみごと。「親切にしてくれるのは下心があってのことだ」
3 漢字の脚の一。「忝」「恭」、「感」「悲」などの「」「心」の称。「忄(りっしんべん)」とともに「心」の部に属する。
4 格言などの裏に隠された意味。寓意。
「誠に―がおもしろう御ざる」〈虎寛狂・今参〉
出典:青空文庫
・・・山王様御参詣は、その下心だったかとも存じられます。……ところを、・・・ 泉鏡花「眉かくしの霊 」
・・・この夜おとよは下心あって自分から風呂もたててしまいの湯の洗濯にか・・・ 伊藤左千夫「春の潮 」
・・・なうかも知れぬという下心があるためだったが、それでも、子供と離れ・・・ 織田作之助「夫婦善哉 」