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・・・況んや親の敵は不倶戴天の讐なり。政府の手を煩わすに及ばず、孝子の義務として之を討取る可し。曾我の五郎十郎こそ千載の誉れ、末代の手本なれなど書立てゝ出版したらば、或は発売を禁止せらるゝことならん。如何となれば現行法律の旨に背くが故なり。其れも・・・
福沢諭吉
「女大学評論」
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・・・即ち、プロレタリアートの道を見出し得ず、かえって同志小林を虐殺した不倶戴天の敵の姿を大衆から覆うことによって、反動の役割を演じているのである。 同じく、発展の本質に対する誤った認識の上に立って、同志小林の創作活動は「蟹工船」を頂点とする・・・
宮本百合子
「同志小林の業績の評価に寄せて」