[名・形動]
1 道理にはずれていて、けしからぬこと。また、そのさま。ふとどき。「―極まる振る舞い」「―なやつ」
2 要領を得ないこと。埒のあかないこと。また、そのさま。
「後は二人ながら涙をこぼし―なりしに」〈浮・五人女・四〉
出典:青空文庫
・・・わなかったのはじつに不埒であった。長々御世話になってありがたかっ・・・ 有島武郎「燕と王子」
・・・向きに、金歯を見せて不埒を働く。」「ほ、ほ、そか、そか。――かわ・・・ 泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」
・・・ったら、私もかような不埒、不心得、失礼なことはいたさなかったろう・・・ 泉鏡花「革鞄の怪」