[補説]同時に正確に決めることができない位置と運動量、時間とエネルギーのような物理量の組み合わせを
不確定性関係という。A
qを測定による粒子の位置の誤差、B
pを位置の測定に伴う粒子の運動量の乱れとすると不確定性原理は
プランク定数を使い、A
qB
p≧h/4πという不等式で表される。左辺は二つの物理量の誤差と乱れの積であるが、どちらか一方を零にするともう一方が無限大になってしまうことから、両方の厳密な値を同時に測定できないことを意味している。現代物理学において長らくこの式が正しいとされていたが、平成15年(2003)に日本の小沢正直はハイゼンベルクの式を修正した
小沢の不等式を提唱し、平成24年(2012)にその修正した式が実験的に正しいことが明らかになった。