[名・形動]
1 行き届かず、手際の悪いこと。また、そのさま。「口が―でうまく言えない」「―者」
2 過失。不始末。粗相。「使用人の―をわびる」
3 酒や芸事のたしなみがないこと。また、そのさま。へりくだった気持ちを込めて用いる。「酒はとんと―でして」
出典:青空文庫
・・・「は、いえ、手前不調法で。」「まあまあ一杯。――弱ったな、どうも、・・・ 泉鏡花「眉かくしの霊」
・・・恐る、「何卒わたくし不調法を御ゆるし下されますよう、如何ようにも御・・・ 幸田露伴「雪たたき」
・・・て、われわれのような不調法ものの講話を御参考に供して下さるのは、こ・・・ 夏目漱石「文芸の哲学的基礎」