世(よ)に無(な)・し

の解説

1. １ この世に存在しない。死んでこの世にない。

   1. 「故按察大納言は、—・くて久しくなり侍りぬれば」〈源・若紫〉

1. ２ 世の中に二つとない。比べるものがないほどすぐれている。

   1. 「—・く清らなる、玉のをのこ御子さへ生まれ給ひぬ」〈源・桐壺〉

1. ３ 世の中に認められない。世間で栄えていない。身分が低い。

   1. 「—・きものを思ひそめて」〈平家・一〇〉

1. ４ 世間に出ない。身を隠している。

   1. 「妹背 (いもせ) の情けこまやかに—・き景清をいとほしみ」〈浄・出世景清〉

「よ【世／代】」の全ての意味を見る

出典：デジタル大辞泉（小学館）

goo辞書とは

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典（国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など）と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。