世間が狭い
1 交際範囲が狭い。世間に対する知識が狭い。「まだ若いから—・い」 2 世間に対して引け目を感じる。肩身が狭い。
世間が立つ
世間への申し訳が立つ。世間に対して一分 (いちぶん) が立つ。「ちょっと顔でも見たいが、いやいやそれでは—・たぬ」〈浄・冥途の飛脚〉
世間が詰まる
世の中が不景気になる。「万事の商ひなうて、—・ったといふは毎年の事なり」〈浮・胸算用・五〉
世間が張る
世間づきあいが広くなり、そのために費用が多くかかる。「全盛する程—・ってつらいものでごんす」〈浄・大経師〉
世間が広い
1 交際範囲が広い。つきあいが広い。 2 世間についての知識が広い。
世間虚仮唯仏是真
この世にある物事はすべて仮の物であり、仏の教えのみが真実であるということ。天寿国曼荼羅 (てんじゅこくまんだら) に記されており、聖徳太子の言葉という。
世間に鬼はない
世の中には無慈悲な人ばかりでなく、情け深い人もいるものだ。渡る世間に鬼はない。
世間の口には戸は立てられぬ
世間の人のうわさは防ぎ止めることができない。
世間は張り物
世間では誰でも見えを張るものだ。世界は張り物。
世間は広いようで狭い
世間は広いようであるが、実際は思いのほか狭い。思いがけない所に知人やつながりのある人がいる場合などにいう。