せけんそう【世間僧】
形だけの出家で、戒律を守らない僧。生臭 (なまぐさ) 坊主。「大方は—、是非なくさま替へし者なれば」〈浮・文反古・五〉
せけんち【世間知/世間智】
1 処世に必要な知恵。世知。「—にたけた人」 2 仏語。楞伽 (りょうが) 経に説く三智の一。世俗の知恵。世知。
せけんてい【世間体】
世間に対する体裁や見え。「—が悪い」
せけんてき【世間的】
[形動] 1 世間一般にあるようなさま。世俗的。「—な名誉欲」 2 表向きであるさま。おおやけであるさま。「—に知られた人」
せけんでら【世間寺】
生臭 (なまぐさ) 坊主の住む寺。俗気のある寺。浮世寺。「—の有徳 (うとく) なるを聞き出し」〈浮・一代女・二〉
せけんどうぐ【世間道具】
外出用の衣類や身のまわり品など、世間で人並みにつきあいをするための道具。「長門練 (ながとねり) の無地の印籠、これならでは—ひとつもなかりし」〈浮・永代蔵・五〉
せけんなみ【世間並(み)】
[名・形動]世間一般と程度が同じであること。普通であること。また、そのさま。「—な(の)生活」
せけんなれ【世間慣れ】
[名](スル)世間づきあいに経験を積んでいること。「若いわりに—していて人をそらさない」
せけんのくち【世間の口】
世間のうわさ。「—がうるさい」
せけんばなし【世間話】
あたりさわりのない、世の中の一般的な話。気のおけない雑談。