《「まろ」の音変化》

[名]
  1. まるい形。円形。また、球形。「該当する項目を—で囲む」

  1. 答案などに正解または合格優良評価意味でつけるまるい印。「正しい答えに—をつける」「図画で三重—をもらう」

    1. 句点。文の終わりにつける「。」の符号

    2. 半濁点。「ぱ」「ピ」などの「゜」の符号

  1. 数字の零を読み上げるときにいう語。「一 (いち) —三 (さん) —(=10時30分)に到着

  1. 金銭のこと。会話親指と人差し指とで輪をつくって示すこともある。

    1. ㋐《甲羅が円形であるところから》主に関西で、スッポンのこと。

      「鯛と烏賊のつくり合せや、—の吸物に」〈里見弴多情仏心

    2. 料理に使う骨付きのドジョウ。また関西で、ウナギのこと。

  1. 城郭内部近世城郭で内郭・外郭の外周をいい、その位置から本丸、二の丸、三の丸などと称する。「—の内」

  1. 円形の紋所の名。円形単独のもののほか、薄 (すすき) の丸、鶴の丸など他の模様と組み合わせたものもある。

  1. 完全で、欠けたところのないこと。また、全部包含していること。まるごと。「リンゴを—のままかじる」

    1. 「—に一夜さ添ひ果てず」〈浄・無間鐘〉

  1. 10

    1. ㋐重さの単位一丸は50斤で、約30キロ。

    2. 和紙を数える単位一丸は、半紙では6締め、奉書紙では10束。

  1. 11 江戸吉原遊郭で、遊女揚代倍額になる日。正月や節句の日など。丸の日。

[接頭]
  1. 数詞に付いて、その数が欠けることなく満ちている意を表す。「—一日」「—一月 (ひとつき) 」

  1. 名詞に付いて、完全にその状態である、の意を表す。全体。そっくり。「—もうけ」「—焼け」

[接尾]《「まろ(麻呂)」から転じて》
  1. 人名、特に稚児に用いる。「石童—」「牛若—」

  1. 船の名に用いる。「海神—」

  1. 刀・楽器その他の器物の名に用いる。「蜘蛛切 (くもきり) —」

  1. 犬や馬などの名に用いる。「常陸 (ひたち) —」「木下—」

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