北海道函館市にある城跡。最初の西洋式城郭で、江戸幕府の箱館奉行所として安政4年(1857)から元治元年(1864)にかけて築造。その外形が星のような五稜形をしているところからの名。明治2年(1869)戊辰 (ぼしん) 戦争の際、旧幕臣榎本武揚 (えのもとたけあき) らがたてこもって官軍と戦った。→箱館戦争
出典:青空文庫
・・・五稜郭行というバスを見かけて乗る。何某講と染め抜いた揃いの手拭を冠・・・ 寺田寅彦「札幌まで」
・・・のために火流の針路が五稜郭の方面に向けられ、そのためにいっそ・・・ 寺田寅彦「函館の大火について」
・・・伝え聞く、箱館の五稜郭開城のとき、総督榎本氏より部下に内意を伝えて・・・ 福沢諭吉「瘠我慢の説」