にんぎょうおくり【人形送り】
害虫や悪疫の災厄を除くために、わら人形などを村境や川へ送り出す風習。
にんぎょうくい【人形食い】
美貌にばかり目をつけて、相手をえり好みすること。また、その人。めんくい。「秋葉さんは—で居らっしゃるから」〈魯庵・社会百面相〉
にんぎょうげき【人形劇】
人形遣いが人形を操って演じさせる劇。指で操るギニョール、糸で操るマリオネット、文楽のように一体の人形を何人かの手で操るものなどがある。人形芝居。
にんぎょうじたて【人形仕立て】
《人形に着せる着物の仕立て方に似ているところから》 1 和服で、脇の下をあけたまま袖をつける仕立て方。 2 「比翼 (ひよく) 仕立て」に同じ。
にんぎょうしばい【人形芝居】
人形劇。操り芝居。
にんぎょうじょうるり【人形浄瑠璃】
日本の古典芸能の一。三味線伴奏の浄瑠璃に合わせて、人形を遣う人形劇。慶長(1596〜1615)ごろ発生。貞享年間(1684〜1688)作者の近松門左衛門と太夫の竹本義太夫が提携して成功を収めて以後、主に義太夫節によって行われるようになった。京坂を中心に盛行、歌舞伎にも大きな影響を与えた。現在の文楽 (ぶんらく) に受け継がれている。
にんぎょうつかい【人形遣い】
人形劇で、人形を操ること。また、その人。日本では、傀儡子 (かいらいし) の芸から発展し、手遣い・糸操り・からくりなどの操作方法がある。人形回し。
にんぎょうで【人形手】
1 唐子 (からこ) 人形の模様を染めだした上等の更紗 (サラサ) 、または、印伝の染め革。 2 中国、明代の青磁茶碗の一。多く内側に人物模様を型押ししてある。
にんぎょうぶり【人形振り】
歌舞伎の演出で、義太夫狂言の一部を役者が人形芝居の人形の動きをまねて演技するもの。「神霊矢口渡」のお舟、「日高川入相花王 (ひだかがわいりあいざくら) 」の清姫などに用いる。
にんぎょうまわし【人形回し】
⇒人形遣い