
1 からだを伏せること。「伏せの姿勢」「腕立て伏せ」
2 軍勢を敵に気付かれないように配置しておくこと。また、その軍勢。伏兵 (ふくへい) 。
「小川内と云ふ処に―を置き待つ所に」〈蒲生氏郷記〉
出典:青空文庫
・・・に倦んだのか、書物を伏せた膝の上へ、指で手習いをしていた吉田忠左・・・ 芥川竜之介「或日の大石内蔵助 」
・・・夜泊った叔母の茶碗も伏せてあった。が、叔母は看護婦が、長い身じま・・・ 芥川竜之介「お律と子等と 」
・・・女は座席につくと面を伏せて眼を閉じた。ややともすると所も弁えずに・・・ 有島武郎「クララの出家 」