何くれ(なにくれ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・学校のこと何くれとなく母と話をする。やがて寝に就いてからも、「何だ馬鹿馬鹿しい、十五かそこらの小僧の癖に、女のことなどばかりくよくよ考えて……そうだそうだ、明朝は早速学校へ行こう。民子は可哀相だけれど……もう考えまい、考えたって仕方がな・・・
伊藤左千夫
「野菊の墓」
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・・・蕪村は読書を好み和漢の書何くれとなくあさりしも字句の間には眼もとめず、ただ大体の趣味を翫味して満足したりしがごとし。俳句に古語古事を用いること、蕪村集のごとく多きは他にその例を見ず。 彼が字句にかかわらざりしは古文法を守らず、仮名遣いに・・・
正岡子規
「俳人蕪村」
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