
「―は来ねえか。蜂の野郎は」〈滑・浮世床・初〉
1 (下に打消しの語を伴って)否定の気持ちを強める。何一つとして。少しも。「―不自由なく暮らす」
2 なぜ。どうして。
「見渡せば山もと霞むみなせ川夕べは秋と―思ひけむ」〈新古今・春上〉
1 心外である、信じられないという気持ちで、強く問い返すときに発する語。「―、彼が犯人だと」
2 意に介さない、懸念するに及ばないという気持ちを表すときに発する語。なんの。いや。「―、ちょっとしたことさ」
3 相手に怒りを感じて発する語。「―、もう一度言ってみろ」