何から何まで
何もかも。すべて。みんな。一から十まで。万事。「事情を—知っている」
何食わぬ顔
何も知らない、自分には関係ないという顔つき、またはそのように振る舞うようす。そしらぬ顔。「人を裏切りながら—でつき合う」
何にも増して
ほかのなにものよりも。いちばん。「彼は—酒が好きだ」
何も彼にも
何もかも。すべてみな。
何やかや
あれやこれや。いろいろ。「—で費用がかさむ」「—と忙しい」
何をおいても
どんな物事にも優先させて。まず第一に。何はさておき。「生きていくには—食糧を確保しなければならない」
何をか言わんや
なにを言おうか、言うことがなにもない。あきれてなにも言えない。「こんな基礎知識すら知らないようでは—だ」
何を隠そう
《思い切って本当のことを述べる前に言う語》何も隠すつもりはない。
何をがな
何かよいものがあればそれを。何かを。「—形見に嫗に取らせんと」〈今昔・一六・九〉