《「よきほど」の音変化。「余」は、江戸時代以降の当て字》
[形動][文]
[ナリ]
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1 かなりな程度であるさま。「—な金額でないとあの家は買えない」
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2 ちょうどよいさま。
「城ノ普請ヲ—ニシナイタ」〈日葡〉
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3 度をこえているので、もうその程度であってほしいさま。
「やい、かしましい、…—にほたえあがれ」〈浄・油地獄〉
[副]
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1 1に同じ。「—くやしかったと見える」「その会社のほうが—労働条件がよい」
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2 もう少しで、そうなってしまいそうなさま。あやうく。すんでのところで。「—行こうと思ったが、どうしても時間が取れなかった」
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3 ほとんどそれに近いさま。およそのところ。だいたい。
「昭襄王からは—百余年であらうぞ」〈史記抄・秦始皇本紀〉