よいん-じょうじょう【余韻嫋嫋】
音が鳴りやんでも、なお、かすかに残る響き。また、その音が細く長く続く様子。詩や文章の言外の趣や、事が終わったあとの情緒あふれる風情にもたとえる。▽「嫋嫋」は音声の細く長く続くさま。「韻」は「音」とも書く。
- 出典
- 蘇軾そしょく「前赤壁賦ぜんせきへきのふ」
- 句例
- 余韻嫋々たる音楽会
- 用例
- ハワイアン・ギタアと、フラ・ダンス、いずれも土人の亡国歌、余韻嫋々たる悲しさがありましたが、ぼくは、その悲しさに甘く陶酔している自分を、すぐ発見して、なにか可憐いとしく思ったのです。<田中英光・オリンポスの果実>
- 活用形
- 〈―タル〉 〈―ト〉