動詞「さぶらう」の連用形から》

  1. 主君主家のそば近くに仕える者。さぶらい人。

    1. 親王摂関家などに仕えて、家務に携わる者。

      「若き—どもの五六人、汚なげなき姿にて雪まろばしするを見るとて」〈狭衣・二〉

    2. 武器をもって皇族貴族警固に任じた者。禁中滝口北面東宮帯刀 (たちはき) の類。のち、上級武士の身分を表す呼び名となる。さむらい。

      「宮の—も、滝口も」〈紫式部日記

    3. 武家に仕える者。家の子。武士。さむらい。

      「—五騎、童一人、わが身共に七騎取って返し」〈平家・七〉

  1. 下侍 (しもさぶらい) 」に同じ。

    1. 「—にて男どもの酒たうべけるに」〈古今・夏・題詞

  1. 侍所 (さぶらいどころ) 」の略。

    1. 「東の対の北の端、東面などは—にせさせ給へり」〈栄花・本の雫〉

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。

gooIDでログインするとブックマーク機能がご利用いただけます。保存しておきたい言葉を200件まで登録できます。