しのだずし【信太鮨】
《狐の好物という油揚げを使うところから信太の森の狐伝説に結びつけていう》いなりずし。
しのだづま【信太妻】
浄瑠璃・歌舞伎・歌謡などの一系統で、信太の森の白狐 (しろぎつね) が葛の葉姫に化けて安部保名 (あべのやすな) と契り一子をもうけたが、正体を知られて古巣に帰ったという伝説を主題としたもの。浄瑠璃「蘆屋道満大内鑑 (あしやどうまんおおうちかがみ) 」などがある。信太妻物。
しのだのもり【信太の森】
大阪府和泉市の信太山にある森。葛 (くず) の葉稲荷があり、信太の狐の伝説地。[歌枕]「時鳥いまや都へいづみなる—の明け方の声」〈新後拾遺・夏〉
しのだまき【信太巻(き)】
《狐の好物という油揚げを使うところから信太の森の狐伝説に結びつけていう》油揚げを袋状にして野菜・魚介類などの具を詰めてかんぴょうで結び、煮て味をつけたもの。