・・・リアートの勝利の確立とともに、ほうはいと高まった大衆のうちのプロレタリア化の可能性=文学においてはプロレタリア文学創造のより豊富な可能性を、十分指導し、開花させるために、すでに従来の組織ではこの必要を充足し得なくなった「ラップ」の発展的解消・・・ 宮本百合子 「社会主義リアリズムの問題について」
・・・野心の結合では、一方の野心が充足されたときまたは野心の傷けられたとき、たちまち友情は破れるのである。 今日の若い心は、自分たちの間にそのような友情が見出される可能を、どの程度信じているだろうか。ここに青年たち自身の今日の課題があるの・・・ 宮本百合子 「生活者としての成長」
・・・p.259○彼等が慾求するのは 慾望の充足を希うがためのみならず、それと同時にまた慾望を拒否された堕地獄の状態をも希うがためである。○対立は対立を生むのである。p.259○狂暴な循環の中に彼らの意欲の旋風は渦巻いている。p.26・・・ 宮本百合子 「ツワイク「三人の巨匠」」
出典:青空文庫