きょうさんか【共産化】
[名](スル)社会体制が共産主義思想に基づくものに変わること。赤化 (せっか) 。
きょうさんけん【共産圏】
第二次大戦後、社会主義諸国のグループに対する西側資本主義諸国からの呼称。社会主義陣営。
きょうさんしゅぎ【共産主義】
1 財産の私有を否定し、生産手段・生産物などすべての財産を共有することによって貧富の差のない社会を実現しようとする思想・運動。古くはプラトンなどにもみられるが、現代では主としてマルクス・エンゲルスによって体系づけられたマルクス主義思想をさす。 2 マルクス主義で、プロレタリア革命によって実現される人類史の発展の最終段階としての社会体制。そこでは階級は消滅し、生産力が高度に発達して、各人は能力に応じて働き、必要に応じて分配を受けるとされる。→マルクス主義
きょうさんしゅぎインターナショナル【共産主義インターナショナル】
⇒第三インターナショナル
きょうさんとう【共産党】
マルクスの唱えた学説を信条とし、共産主義社会の実現を目標とする政党。→ソビエト共産党 →中国共産党 ⇒日本共産党
きょうさんとうせんげん【共産党宣言】
マルクスとエンゲルスが1847年、共産主義者同盟の綱領として起草し、翌年2月にロンドンで発表した宣言。科学的社会主義の原理と階級闘争におけるプロレタリアートの役割などを述べ、労働者の団結を呼びかけたもの。
きょうさんしゅぎせいねんだん【共産主義青年団】
中国共産党が指導する青年組織。14歳から28歳の若手エリートを擁し、実践を通して中国特有の社会主義・共産主義を学ばせる教育機関として機能。胡耀邦 (こようほう) ・胡錦濤 (こきんとう) らを輩出している。1920年に上海社会主義青年団として発足。1922年に中国共産党指導下で全国統一組織の中国社会主義青年団が結成され、1925年に中国共産主義青年団となった。最高教育機関として中国青年政治学院を管轄。下部組織として14歳以下の少年が所属する中国少年先鋒隊がある。共青団。
きょうさんしゅぎしゃ【共産主義者】
共産主義の立場をとる人。コミュニスト。
きょうさんしゅぎしゃどうめい【共産主義者同盟】
1847年にロンドンで結成された国際的な労働者組織。マルクスとエンゲルスが著した「共産党宣言」を綱領とする。1848年の三月革命では民主主義陣営に加わり敗北。1852年に解散した。 昭和33年(1958)に、日本共産党から離脱した全学連主流派が結成した、新左翼系の過激派集団(第一次ブント)。60年安保闘争で主導的役割を担ったが、その指導責任をめぐって分裂し、解体。昭和41年(1966)に再建され(第二次ブント)、70年安保闘争を主導したが、昭和45年(1970)に再び解体。赤軍派など多数のセクトに分裂した。共産同。ブント。
きょうさんしゅぎしゃどうめいせきぐんは【共産主義者同盟赤軍派】
1960年代末から70年代にかけて活動した新左翼系の過激派集団。日本赤軍の前身。昭和44年(1969)に共産主義者同盟(第二次ブント)を離脱した最左派グループにより結成。70年安保闘争に向けて武装蜂起を計画したが、事前に察知され失敗。社会主義国での根拠地建設を目指し、昭和45年(1970)によど号ハイジャック事件を起こした。共産同赤軍派。赤軍派。→連合赤軍