ぐそくおや【具足親】
武家時代、男子が元服をして初めて鎧 (よろい) ・兜 (かぶと) を身につける際に、それを着せた人。その武勇にあやかれるような人が選ばれた。
ぐそくかい【具足戒】
仏語。僧が守らなければならない戒律。比丘 (びく) には250戒、比丘尼には348戒あるとする。具戒。
ぐそくかたびら【具足帷子】
近世の武士が、具足の下に肌着として着た、ひざまでの長さの単 (ひとえ) 。小帷子 (こかたびら) 。
ぐそくがね【具足金】
武士が緊急の際に備えて具足櫃 (びつ) の中に蓄えておく金。
ぐそくし【具足師】
鎧 (よろい) や兜 (かぶと) を作ったり、修理したりする職人。甲匠 (こうしょう) 。
ぐそくだい【具足鯛】
エビスダイの別名。
ぐそくに【具足煮】
エビやカニを殻つきのまま大まかに切り、さっと煮つけたもの。殻を鎧 (よろい) に見立てていう。
ぐそくばおり【具足羽織】
⇒陣羽織 (じんばおり)
ぐそくびつ【具足櫃】
当世具足を納めるふたつきの箱。
ぐそくびらき【具足開き】
武家で、正月11日(もと20日)に甲冑 (かっちゅう) に供えた具足餅を下げ、刃物を使わず、槌 (つち) で割って食べた行事。