ぎょうしゅうげん【凝集原】
凝集反応を起こす抗原。赤血球の膜上や細菌の体表にある。ABO式血液型ではAとBの2種ある。
ぎょうしゅうそ【凝集素】
抗原に凝集反応を起こさせる抗体。ABO式血液型では抗Aと抗Bの2種あり、血漿 (けっしょう) 中に存在。
ぎょうしゅうはんのう【凝集反応】
抗原抗体反応の一。赤血球や細菌などの凝集原が、それに対応する凝集素によって塊状の凝集を起こす現象。血液型の判定などに応用。凝着反応。
ぎょうしゅうりょく【凝集力】
分子・原子あるいはイオン間に働く引力。
ぎょうしゅうざい【凝集剤】
コロイド溶液で粒子を凝集させ、沈殿を促すための添加物。無機塩類などの電解質や高分子凝集剤がある。水道水の浄水工程で利用される硫酸アルミニウムなどが知られる。
ぎょうしゅうエネルギー【凝集エネルギー】
液体や固体など、凝集状態にある原子またはイオンを、互いに引き離してばらばらにするために必要なエネルギー。
ぎょうしゅうちんでんほう【凝集沈殿法】
汚水や排水を浄化する方法の一つ。凝集剤を加えて、浮遊物や溶解物を凝集し、沈殿させて除去する。 [補説]放射能汚染水に対する凝集沈殿法は、大量の汚染水を短時間で処理できてコストも安いが、放射性物質を完全には除去できず、沈殿物が新たな放射性廃棄物になるという短所がある。